トップ
事務所案内
人事労務ニュース
お問合せ
事務所ブログ
事務所ブログ
作成日:2024/08/28
組織体の話のつづき

組織のアメリカ型、ドイツ日本型のことを前の記事で書きました。

もちろん日本の企業も、このアメリカ型の機能体の会社もあれば、ドイツ日本型の共同体型の会社もあります。
その濃淡で会社の個性のようなものが見えます。

例えば、起業してめちゃくちゃ売り上げて出口戦略もばっちりで…みたいなものはアメリカ型が強いです。
雇用を嫌い非効率を嫌います。できるだけ外注で固めて仕組みを作って回します。
それはとてもリッチになれるし、特に若い人にはそれがうらやましく見えるかもしれません。

でも実はそれが幸せではないと気づいた人たちが「ドイツ日本型の共同体組織」の日本企業を学びに来ています。
ある中国の経営者は、事業が大成功して平たい言葉ですが大金持ちになりました。
その人は、労働者は単なる道具、自分とは全く関係ない人たちだと思っていた。
しかしそうして事業をやっても幸せにはならなかった。分かったのです、空気は分けられない…。
ということを言っていたそうです。

私も参加させてもらっているドイツ日本型の共同体組織の研究会には、中国企業をはじめ海外の企業の人が見学に来ます。
深セン、北京などの今をときめく名だたる経営者たちが
学ぼうとしています。

どうしてか。
外国企業では、この日本では当たり前にずっと行ってきた共同体的な企業運営ができないのです。
ちょっと前に流行った言葉でティール組織というものに近しいですが、意図して行うことは難しいことです。
人を単なる道具ではなく、それぞれ個性を持つものとして、その関係性を構築して共同体となって企業を運営するのですから。

その価値を、特にマスコミやくだらないSNSは馬鹿にしがちですが
実はやろうとしてもとても難しことで他国からは喉から手が出るほど欲しいものだったりするのです。